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執筆者の写真kinjomglabo

華鼓


今回は、イラストレーターの華鼓さんに取材をさせていただきました。  華鼓さんは、イラストを描くだけではなく、アクセサリーの制作や個展の開催など、幅広く活動されています。

 華鼓さんは絵描きの家に生まれ、幼い頃から絵を描く環境にあったことがイラストレーターになった理由の一つです。  ご実家のご家族を早くに亡くされており、このイラストレーターという仕事も、先に旅立たれたご家族からの大切なバトンであると仰っていました。

幼い頃からの環境もあり、一見好きなことを仕事にされているように感じますが、実は簡単なことではなかったと華鼓さんは言います。 「絵を描くことが好きということ自体、自分で突き詰めても答えが出なかった。絵を描くということが自分の置かれた環境に当たり前にありすぎて、好きだから始める、というような選択をする前から絵を書いていた。大学入学後の作品制作でも、より上のレベルを目指して描くなど、好きでやっているという感覚の中にいなかったので、好きです。と答えられるようになったのはつい最近のこと。」

 仕事を好きなことにできた華鼓さんに、今後の目標や挑戦したいことを聞いてみました。 「自分の作品がより多くの人にもっと知ってもらえるようになること。そしてそのために描き続ける力を蓄えていくこと。そして、今回「イラストレーター華鼓」を知ってくれた人たちが、何十年後に「あの時のイラストレーターの人、まだ頑張っているんだ」と思ってもらえるためにも、描くことを続け、絵で励ましの一部になっていきたい」と仰っていました。

 最後に学生へのメッセージをいただきました。 「若いときは自分中心で物事を考えがちで、それもでもいいことはあるけれど、その自己中心的な自分でいられるのは、周りの支えがあるからということを忘れてはいけない。20代前半の大学生時代には、母に対して反抗している自分がいたけれど、30歳のときに母を亡くしているので、当時の自分に「そんな時間はないよ」と伝えたい。当たり前を当たり前と思わず、自分のことを大切にしてくれている人を大切にすること。」と言葉をいただきました。

 今回取材をさせていただき、華鼓さんにとって「イラストレーター」という仕事は、彼女の人生そのものであると感じました。一言一言、丁寧にお話されるその姿には、辛かったこと、悲しかったこと、でもそれ以上に幸せだったこと、本当にたくさんの思いが詰まっていました。華鼓さんが作り出している作品一つ一つにも、そんな思いがたくさん込められています。また自由に外出できる日が来たら、私も直接その作品に触れてみたいと思いました。

取材・放送(大薮、加藤、水越)

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